バロックヴァイオリンの第一人者、寺神戸亮氏のコンサートが豊中市であった。
早速発売日にチケットを予約し、スタンバイ。で、今日聴きに行ってきた。
今回はヴァイオリンではなくタイトルのヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの演奏である。
聞き慣れない楽器だが、肩から下げて構え、ヴァイオリンやヴィオラのように演奏するチェロなのである。最近、復刻され、奏法も推定しての演奏だという。
バッハの無伴奏チェロ組曲が昨晩と2回に分けて全曲演奏された。普通のチェロと比べて楽器が小さい分、運指の小回りが利くので無理なく演奏できるそうだが、小さい楽器、短い弦長でチェロの低音を出すのは難しくないのだろうか。
そもそも、楽器ってまず、弾ける人がいてその人に習うのが普通なのだが、文献や絵から復元された楽器の奏法を研究して練習して演奏してしまうところが凄い。
コンサートの後、急いでCDを買い、サインしてもらった。せっかくなので、前から知りたかった、ルクレール全曲録音について、ヴァイオリンソナタ集の続編はないのですかと訊ねたところ、第4集などいい曲が多くて取り組みたいとは思っているものの、商業ベースに乗らないとできないそう。。。逆にルクレールの宣伝をして下さいと言われてしまった。
じゃあ、ここで宣伝を。
ジャン=マリ・ルクレール、バッハよりちょっと後のフランスのヴァイオリン奏者兼作曲家。宮廷音楽団の監督をジャン=ピエール・ギニョンと2年交替するはずが一回やっただけで辞めちゃったり、晩年は貧民街のあばら屋に住んで最後は他殺されちゃったりとプッツン系のヒトだったらしいが、音楽はとても美しいのです。実は寺神戸亮氏のデビューCDでハマりました。
アンサンブルChouchouでも何かやらせてもらえないか画策中(というか弾けるように練習しないと)。
って、宣伝になっているんだろうか。
2008年12月13日土曜日
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ
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3 コメント:
なるほど、、、、。機会があったらチェックしてみます(って、読むのも難しい気が、、:)
今日はまたBoston BaroqueのコンサートでHaendelのMessiahに行って来ました。クリスマスシーズンだし。
と
こちらには始めてお邪魔いたします。
確かに、あの楽器ではチェロの低音の魅力は引き出しにくいでしょうね。
音量も負けてしまうし…
私はクイケンの演奏を聴きにいった時、なんともマヌケな形だと思ってしまいました(笑)
ルクレール、そんなにプッツン系だったのですね。
なんとなく勝手に「優雅な宮廷音楽家」と想像してました。
でもよく考えれば、プッツン系の天才は音楽ジャンルでも多いかも、ですね…
Violoncello da Spallaですたぶん>Toshi
かわやなぎさん、今回はソロだったので音量についてはよくわからなかったのですが、アンサンブルになるとまたいろいろ問題が出てくるのでしょうね。
クイケンのスパッラ、先日教育テレビでやってましたよね。始まる時間を勘違いして最後の一曲しか聴けなかったのですが。
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