2009年1月11日日曜日

スバルR2



ワケあって1年8ヶ月乗ったスバルR2を手放した。忘れないうちにR2の良いところ、悪いところを書いておこうと思う。

そもそもR2を買ったのは富山に転勤に決まったのがきっかけである。富山県は自家用車保有数が確か群馬に次いで高い県で、一人一台ないと不便なのである。そこでGOLFに加えてもう一台ということになった。
実は軽自動車を選んだ理由は維持費の安さだけではなかった。通勤に必要になるので、引越後すぐに使いたかったので、川崎にいる間に買って、富山まで運転して行きたかったのである。普通車の場合車庫証明を取らないと購入できないが、軽自動車は購入後2週間以内に車庫証明を取れば良い。ということで、引っ越し前日までディーラーに預かってもらい、富山で改めてナンバーと車庫証明を取ったというわけである(ホントは違反?)。

で、R2、前から欲しかったのである。他社が三気筒エンジンを採用する中、ずっと二気筒エンジンだったスバルレックス時代に一発大逆転した四気筒エンジン。スバルヴィヴィオでレガシィと同形式を採用した四輪独立懸架サスペンション。そして、軽自動車枠いっぱいいっぱいまで使い切らないコンパクトボディ。デザインもミニレガシィツーリングワゴン風(?)。ということで最初から一本に絞って探した。

新車も検討したが、いいのがあれば、ということでスバルの中古車センターへ。いろいろ試乗しました。距離が少なくても室内がタバコ臭かったり、凍結路面が予測される富山ではアンチロックブレーキが欲しいけど、付いていなかったり。マイナーチェンジ前(通称ブタ鼻)のデザインは好きなのだが、実際に乗ってみると電動パワーステアリングの感触がイマイチだったり。

で、ついにわざわざ小田原から持ってきてもらったのが写真の車である。

グレードはRefi。一番シンプルなSOHCエンジンだが、ABSはもちろんHIDヘッドライト、キーレスエントリーなどフル装備である。女性向け仕様なのでシート地にアミノ酸が練り込まれていたり(?)、エアコンからビタミンCが出てきたり(?)など、ちょっと怪しげなところもある。

上記の通り、引越前日の納車なのでちゃんと乗るのがいきなり富山までの長距離ドライブ。交通の流れに乗れるのか不安なまま出発。高速も一番左を80キロでおそるおそる走る。軽井沢の手前の登りでは登坂車線をのろのろ登ったが、野尻湖の手前の登りは片側一車線の対面通行区間なので、後ろを気にしながらがんばって登った。でもシートはよくできているし、足回りも安定していて思いのほか長距離も楽にこなすことが分かった。その後、大阪ー富山の二重生活時には日帰り往復などもこなしている。

慣れて来るといろいろ分かってきた。46馬力エンジンは現行の軽自動車では最弱だが、CVTの出来がとても良いのでかなり活発に走ることもできる。しかしアンダーステアの強い足回りを考えるとゆったり走らせるのが気持ちいい。今までは自分の思った通りに動く車が一番だと思っていたが、車に合わせた走らせ方をするのもいいものだなあと思わせてくれた。

しかし軽自動車の限界を感じるときも。ステアリング系の剛性は軽自動車なりで、舗装の段差を超えるときなど、ぶるぶると振動が伝わって来る。また、前席の乗り心地は良いのだが、後席は路面の振動がモロに伝わって来る。さらにこのグレードでは後席のヘッドレストがないというのも大問題である。オプションでもよいから用意すべきである。追突されたときのことを考えると後ろに人は乗せる気になれない。

それから斜め後方の視界の悪さ。Cピラーの太さだけでなくリアゲートの窓の小ささのせいも大きい。バックで駐車するときはドアミラーだけが頼りである。

燃費は高速道路で遠出をすれば18-19 km/Lくらい出るが、普段の通勤(片道10キロ、高低差あり)では14 km/L、エアコンを使う季節など12 km/L台まで落ち込んだこともある。ちなみにエアコンの効きは十分であるが、パワーダウンは著しい。

ちなみに1年8ヶ月で約12000キロ乗ったが、故障は一度もなかった。

他社の軽自動車(というかR2以外)に乗ったことがないので、比較はできないが、二人乗り限定なら快適な良い車だと思う。近々富士重工は軽自動車から撤退するらしいが、EN07エンジンやiCVTなど実にもったいないと思う。どうにかしてダイハツが引き継いでくれると良いと思う。

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